HOME > 外来の方へ > メタボリックシンドロームについて

メタボリックシンドロームについて

メタボリックシンドローム

病態
別名、内臓脂肪症候群とも呼ばれ、内蔵脂肪型肥満に高血圧、脂質異常症(高脂血症)、高血糖の内、2つ以上を合併した状態をさします。
肥満には2種類あり、皮下脂肪型肥満(洋ナシ型肥満)と内臓脂肪型肥満(リンゴ型肥満)に分類され、内臓脂肪型肥満においてリスクが高いとされています。

腸の周りや腹腔内に内臓脂肪がたまった状態を放置し続けると、脳梗塞や心筋梗塞の原因となる動脈硬化が急速に進行してしまいます。
自覚症状にも乏しいので、血圧、血中コレステロール、血糖の数値がさほど悪くない現在健康な方でも注意した方がよいでしょう。
早期発見・早期治療そして定期的な検診が必要です。


脂質異常症(高脂血症)

高脂肪血症とは、血液中のコレステロールや中性脂肪が必要量よりも異常に多い状態をさします。
コレステロールは、ホルモンの材料になったり、細胞膜を作る、脂肪の吸収を助ける、といった働きがあり、中性脂肪はエネルギー源として働きますが、過剰になると体に障害をもたらします。
自覚症状に乏しく、動脈硬化を引き起こす可能性が高くなります。



 
動脈硬化とは、脳動脈や大動脈のような太くて重要な血管が硬くもろくなってしまうことで血液の流れが悪くなり、最終的には脳梗塞、狭心症、心筋梗塞などへ症状が進んでいきます。
 

高血圧

人間が生きていくには栄養が必要であり、栄養は食事として体内に取り入れます。
そして食べた栄養は血液の成分になり全身に送られます。
この血液を全身に送り出すポンプの役割をしているのが心臓です。
心臓から血液を押し出す力が強くなるか、もしくは血管が硬くなり伸び縮みしないようになると血圧が上がります。
血圧とは、血液が動脈を押し広げようとする圧力のことです。
心臓が収縮する時に最も高くなり、逆に心臓が拡張する時に最も低くなります。









高血圧とは、血圧が正常範囲を超えて高く維持されている状態です。
高血圧自体の自覚症状は何もないことが多いですが、虚血性心疾患、脳卒中、腎不全などの発症を引き起こすリスクを抱えています。

 

糖尿病

インスリンという血糖値(血液中のブドウ糖濃度)を下げるホルモンの作用が低下したため、体内に取り入れられた栄養素がうまく利用されず、血糖値が高くなる状態をさします。
一言で血糖値が高いと言っても、無症状の状態から、著しい喉の渇き、大量の尿を排泄する状態、さらには意識障害、昏睡に至るまで様々ですが、これらを全てまとめて血糖値やヘモグロビンA1c値 が一定の基準を超えている場合を糖尿病といいます。



 

1型糖尿病
インスリンをつくる膵臓の細胞を、体を防衛する免疫系が誤って異物と判断し破壊してしまうことで急激にインスリン分泌がなくなります。
1型は生命の維持のために注射液のインスリンが必要になります。

2型糖尿病
加齢や生活習慣などの要因で発症し、少しずつインスリン分泌能力が低下するものです。
日本人の糖尿病の90%~95%はこのタイプと考えられています。
突然発症することはなく、多くは高血糖の症状が目立つようになってから血液や尿検査で発見されます。

境界型糖尿病(耐糖能障害)
正常とも糖尿病とも言えないグレーゾーンの血糖値の範囲のことです。
概ね1/3の人は2型糖尿病になり、1/3は境界型糖尿病のまま、1/3は正常値に戻るとされています。
また、空腹時血糖値とブドウ糖負荷試験の両方で境界型糖尿病(耐糖能障害)だった女性の75%、男性の53%が8年間に2型糖尿病に進行したという詳細な報告もあります。
ヘモグロビンA1c値が基準値を超えていなくても、受診の必要があるといえます。

糖尿病は高血糖そのものによる症状を起こすこともあるほか、長期にわたると血中のブドウ糖が血管内皮のタンパク質と結合し、体中の微小血管が徐々に破壊されていき、目や腎臓を含む体中の様々な臓器に重大な傷害を及ぼす可能性があり、糖尿病治療の主な目的はそれら合併症を防ぐことにあります。

 
お問い合わせ