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コラム
COLUMN
2026.03.30

骨粗しょう症とは、骨の量や骨の質が低下し、骨がもろくなって骨折しやすくなる病気です。年齢とともに増えやすい病気として知られていますが、初期の段階では自覚症状がほとんどないことも多く、気づかないまま進行してしまうケースも少なくありません。
そもそも骨は、体を支えるだけでなく、内臓を守ったり、体を動かしたりするうえで大切な役割を担っています。また、骨は一度作られたら終わりではなく、古い骨を壊して新しい骨を作る「骨代謝」を繰り返しながら、健康な状態を保っています。しかし、加齢やホルモンバランスの変化、栄養不足、運動不足などが影響すると、このバランスが崩れ、骨が弱くなっていきます。
特に注意したいのは、骨粗しょう症は“痛みがないまま進むことがある”という点です。そのため、普段通りに生活していても気づきにくく、転倒したときや少しひねったときなど、軽いきっかけで骨折して初めて見つかることもあります。とくに背骨や手首、太ももの付け根などは骨折しやすい部位として知られています。
また、骨粗しょう症は女性に多い病気でもあります。これは、閉経後に女性ホルモンが減少し、骨を守る働きが弱くなることが関係しているためです。ただし、男性でも加齢や生活習慣、持病、内服薬などの影響によって発症することがあるため、決して女性だけの病気ではありません。
このように、骨粗しょう症は気づきにくい一方で、進行すると日常生活に大きな影響を及ぼす可能性がある病気です。骨折をきっかけに生活の質が下がってしまうこともあるため、早めの予防と早期発見が重要です。
本記事では、骨粗しょう症の原因や症状、検査、治療、予防のポイントまでわかりやすく解説していきます。将来の骨折リスクを減らすためにも、ぜひ参考にしてください。
骨粗しょう症は、ひとつの原因だけで起こるのではなく、加齢や生活習慣、体の変化など、さまざまな要因が重なって進行していく病気です。まずは、どのようなことが骨を弱くするのかを知ることが大切です。
骨は常に「作る(骨形成)」と「壊す(骨吸収)」を繰り返していますが、このバランスが崩れることで骨密度が低下していきます。特に年齢を重ねると骨を作る力が弱くなり、骨が減りやすくなります。
主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。
■骨粗しょう症の主な原因
・加齢
年齢とともに骨を作る力が低下し、骨密度が徐々に減少していきます。
・女性ホルモンの減少
閉経後は女性ホルモンが減少し、骨の減少スピードが一気に進みやすくなります。
・運動不足
骨は適度な刺激によって強くなります。運動不足が続くと骨の形成が弱くなります。
・栄養不足
カルシウムやビタミンDなど、骨を作るために必要な栄養が不足すると、骨の強度が保てなくなります。
・生活習慣(喫煙・過度な飲酒)
これらの習慣は骨の健康に悪影響を及ぼすことが知られています。
このように骨粗しょう症は、複数の要因が積み重なることで進行する病気です。そのため、特定の原因だけを改善すればよいというものではなく、生活全体を見直すことが重要になります。
また、これらの原因に当てはまる場合でも、すぐに症状が出るわけではありません。骨粗しょう症は自覚症状が乏しいまま進行することが多いため、知らないうちに骨密度が低下していることもあります。
日々の生活習慣や体の変化を意識することが、骨粗しょう症の予防や早期発見につながります。まずは、ご自身に当てはまる要因がないかを確認してみることが大切です。
骨粗しょう症の大きな特徴は、初期にはほとんど自覚症状がないことです。痛みや違和感がないまま進行することが多く、「気づいたときには骨折していた」というケースも少なくありません。
骨が弱くなっていても、日常生活の中で特別な症状が出ないため、自分では異常に気づきにくいのがこの病気の難しいところです。そのため、健康診断や検査を受けるまで、自覚のないまま進行してしまうこともあります。
一方で、進行すると徐々に体に変化が現れることがあります。例えば、
・背中や腰に慢性的な痛みが出る
・身長が以前より低くなった
・背中が丸くなってきた
といった変化が見られることがあります。これらは、背骨の圧迫骨折などが関係している可能性もあります。
また、骨粗しょう症が進んだ状態では、転倒などの軽い衝撃でも骨折しやすくなります。特に注意が必要なのは、背骨や手首、太ももの付け根(大腿骨近位部)といった部位です。こうした骨折は日常生活に大きな影響を与えるだけでなく、寝たきりの原因になることもあります。
骨粗しょう症は、症状が出にくい一方で、骨折によって初めて気づくケースが多い病気です。そのため、「痛みがないから大丈夫」と考えるのではなく、リスクがある方は早めに検査を検討することが重要です。
気づきにくいからこそ、早めの対策と定期的なチェックが大切になります。
骨粗しょう症は、気づかないうちに進行し、ある日突然「骨折」という形で症状が現れることがあります。特に注意が必要なのは、日常生活の中でのちょっとした動作や軽い転倒でも骨折してしまう可能性がある点です。
代表的なのが、背骨の圧迫骨折です。重いものを持ったときや、尻もちをついたときなどに起こることがありますが、中には明確なきっかけがなくても骨折してしまうケースもあります。このような骨折が起こると、背中や腰の痛みが続くだけでなく、徐々に身長が低くなる、背中が丸くなるといった変化が見られることもあります。
また、太ももの付け根(大腿骨近位部)の骨折も注意が必要です。この部位を骨折すると、歩くことが難しくなり、手術や入院が必要になることもあります。高齢の方では、そのまま寝たきりにつながってしまうケースも少なくありません。
さらに、骨折によって活動量が減ると、筋力の低下や体力の低下を招き、日常生活の自立が難しくなる可能性もあります。つまり、骨粗しょう症は単なる「骨の病気」ではなく、生活の質(QOL)に大きく影響する疾患ともいえます。
このように、骨粗しょう症は進行することでリスクが大きくなりますが、早めに対策を行うことで進行を抑えることも可能です。骨折を防ぐためにも、症状が出る前からの意識と対応が重要です。
骨粗しょう症は自覚症状が少ないため、検査によって骨の状態を確認することが重要です。症状がなくても骨密度が低下していることがあるため、リスクがある方は早めに検査を受けることが大切です。
骨粗しょう症の診断では、次のような検査を行います。
■主な検査
・骨密度検査
骨の強さを数値で評価する検査で、骨粗しょう症の診断に欠かせません。腰の骨や太ももの付け根の骨密度を測定し、どの程度骨が弱くなっているかを確認します。
・レントゲン検査
骨折の有無や骨の変形、背骨の圧迫骨折などを確認します。症状の原因を把握するうえでも重要な検査です。
・血液検査
骨の代謝(骨を作る働きと壊す働き)のバランスを調べ、現在の骨の状態や将来的なリスクを評価します。
このように、骨粗しょう症の検査では、骨の強さだけでなく、骨の状態や変化を総合的に評価することが重要です。
骨粗しょう症は早期に発見することで、治療や予防につなげることができます。特に、年齢や生活習慣からリスクがある方は、症状がなくても一度検査を受けることを検討してみましょう。
骨粗しょう症の治療は、骨密度の低下を防ぎ、骨折のリスクを減らすことを目的として行われます。症状や骨の状態に応じて、薬による治療と生活習慣の見直しを組み合わせて進めていきます。
まず中心となるのが薬物療法です。骨が壊れるのを抑える薬や、骨を作る働きを助ける薬などがあり、患者さんの状態に合わせて選択されます。骨粗しょう症は継続的な治療が重要なため、無理なく続けられる方法を選ぶことが大切です。
主な治療としては、次のようなものがあります。
■主な治療
・薬物療法
→骨の減少を抑える薬や、骨の形成を促す薬を使用します
・生活習慣の改善
→カルシウムやビタミンDを意識した食事、適度な運動を取り入れます
・リハビリテーション
→筋力を維持・向上させることで、転倒予防や骨折リスクの低下を目指します
骨粗しょう症の治療は、「痛みを取る」だけでなく、将来的な骨折を防ぐための治療である点が大きな特徴です。そのため、症状がなくても継続して取り組むことが重要になります。
また、生活習慣の見直しも治療の一部です。薬だけに頼るのではなく、日常生活の中で骨を守る意識を持つことが、長期的な改善につながります。
早めに治療を開始することで、骨の状態を維持し、日常生活への影響を抑えることが期待できます。医師と相談しながら、ご自身に合った方法で無理なく続けていくことが大切です。
骨粗しょう症は、日々の生活習慣を見直すことで予防や進行の抑制が期待できる病気です。特別なことをする必要はなく、日常の中で意識することが重要になります。
まず大切なのが、食事です。骨を強く保つためには、カルシウムだけでなく、ビタミンDやタンパク質などもバランスよく摂ることが必要です。これらの栄養素は骨の形成を支える役割があり、不足すると骨が弱くなりやすくなります。
また、適度な運動も欠かせません。骨は刺激を受けることで強くなる性質があるため、ウォーキングなどの軽い運動を継続することが効果的です。無理のない範囲で体を動かす習慣をつけることが大切です。
さらに、転倒を防ぐことも重要なポイントです。骨が弱くなっている状態では、ちょっとした転倒でも骨折につながる可能性があります。室内の段差や滑りやすい場所に注意するなど、生活環境を整えることも予防のひとつです。
特に意識したいポイントとしては、次のようなものがあります。
■日常生活で意識したいポイント
・カルシウムやビタミンDを意識した食事
・無理のない範囲での継続的な運動
・日光を適度に浴びる(ビタミンD生成)
・転倒しにくい環境づくり
このように、骨粗しょう症は日々の積み重ねによって予防につなげることができます。早い段階から生活習慣を整えることが、将来の骨折リスクを下げることにつながります。
無理なく続けられることから少しずつ取り入れていくことが大切です。
骨粗しょう症は自覚症状が少ないまま進行するため、「自分は大丈夫」と思っていても、実際には骨密度が低下していることがあります。特に、いくつかのリスク要因に当てはまる方は注意が必要です。
次のような特徴がある方は、骨粗しょう症のリスクが高いと考えられます。
■検査をおすすめしたい方
・50歳以上の女性
・閉経後の方
・家族に骨粗しょう症の方がいる
・やせ型である
・運動習慣が少ない
・カルシウム摂取が少ない
・喫煙や飲酒の習慣がある
特に女性の場合は、閉経後に女性ホルモンが減少することで、骨密度が急激に低下しやすくなるため注意が必要です。
また、「特に症状がないから大丈夫」と感じていても、骨粗しょう症は気づかないうちに進行していることが多い病気です。リスク要因が複数当てはまる場合は、早めに検査を受けることで、骨の状態を把握することができます。
骨粗しょう症は、早期に発見し適切に対応することで、進行を抑えることが可能です。ご自身に当てはまる項目がある場合は、一度検査を検討してみることをおすすめします。
骨粗しょう症は症状が出にくい病気であるため、「どのタイミングで受診すればよいのか分からない」と感じる方も多いのではないでしょうか。実際に、痛みがないことから受診のきっかけをつかめず、そのまま経過してしまうケースも少なくありません。
しかし、年齢や生活習慣、これまでの健康状態によっては、症状がなくても骨密度が低下している可能性があります。特に閉経後の女性や、運動習慣が少ない方、やせ型の方などは、骨粗しょう症のリスクが高いとされています。
また、最近になって身長が低くなったと感じたり、背中や腰に違和感や痛みが出てきた場合には、すでに骨に変化が起きている可能性も考えられます。このような変化がある場合は、早めに医療機関での評価を受けることが大切です。
骨粗しょう症は、症状が出てからではなく、リスクがある段階で検査・対策を行うことが重要な病気です。そのため、「まだ大丈夫」と自己判断するのではなく、一度骨の状態を確認しておくことが安心につながります。
将来的な骨折リスクを減らすためにも、気になる点がある場合や不安を感じている場合は、無理をせず整形外科での相談を検討してみましょう。
骨粗しょう症は、骨がもろくなり骨折しやすくなる病気であり、加齢やホルモンの変化、生活習慣など、さまざまな要因によって進行します。特に初期には自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行してしまう点に注意が必要です。
進行すると、背骨や太ももの付け根などの骨折につながり、日常生活に大きな影響を及ぼすこともあります。そのため、「まだ症状がないから大丈夫」と考えるのではなく、早い段階から意識して対策を行うことが大切です。
今回ご紹介したように、骨粗しょう症は検査によって早期に発見することができ、適切な治療や生活習慣の見直しによって進行を抑えることが可能です。予防と早期発見が将来の骨折リスクを下げる重要なポイントとなります。
当院では、骨密度検査をはじめ、骨粗しょう症の診断から治療、予防まで一人ひとりの状態に合わせた対応を行っています。気になる方やリスクがある方は、お気軽にご相談ください。
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