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コラム
COLUMN
2026.10.19
「健康診断で骨密度が低いと言われた」「骨密度の検査結果が同年代の平均より低かった」「骨粗しょう症になっていないか心配」。このような不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
骨密度は、骨の強さを考えるうえで重要な指標の一つです。骨密度が低下すると骨折のリスクが高まりますが、骨密度が低いと言われたからといって、必ずしも骨粗しょう症と診断されるわけではありません。骨密度の数値だけでなく、年齢や骨折歴、ほかの病気の有無などを合わせて評価することが大切です。
この記事では、骨密度が低くなる原因や数値の見方、骨粗しょう症との関係、食事・運動による対策、医療機関での検査や治療について、整形外科の視点からわかりやすく解説します。

骨密度とは、一定の面積や体積に含まれる骨のミネラル量を表す指標です。骨の主な成分であるカルシウムなどの量を反映しており、骨の強さを評価する際に用いられます。
ただし、骨の強さは骨密度だけで決まるものではありません。骨の内部構造や材質などを含む「骨質」も関係するため、骨密度の数値が同じでも、骨折しやすさが異なる場合があります。
骨は、一度つくられたら変化しない組織ではありません。古くなった骨を壊す「骨吸収」と、新しい骨をつくる「骨形成」が繰り返され、日々生まれ変わっています。この働きを「骨リモデリング」と呼びます。
健康な状態では骨吸収と骨形成のバランスが保たれていますが、加齢やホルモンの変化などによって骨吸収が骨形成を上回ると、骨量が減少しやすくなります。
骨密度が低下すると、転倒した際に骨折しやすくなるほか、骨が弱くなった状態では、比較的小さな負荷によって背骨などが骨折することもあります。特に高齢の方では、骨折が日常生活の自立度に影響する場合もあるため、早めに骨の状態を把握することが重要です。
骨密度の検査結果が低くても、その数値だけですべての方が骨粗しょう症と診断されるわけではありません。骨粗しょう症の診断では、骨密度に加えて、背骨や太ももの付け根などに生じた骨折の有無や、骨折が起きた状況なども考慮されます。
例えば、骨密度の低下が比較的軽度であっても、骨が弱くなったことによる骨折が確認されている場合には、骨粗しょう症と診断されることがあります。反対に、検査結果が同年代の平均より低いだけでは、骨粗しょう症の診断基準に当てはまらないこともあります。
「同年代の平均」と「若い成人の平均」は異なります
骨密度の結果には、同年代との比較や、若い成人の平均値との比較が記載されることがあります。骨粗しょう症の診断では、主に若年成人平均値(YAM)に対する割合が用いられます。数値の詳しい見方は、後半で解説します。
骨密度が低下していても、初期の段階では痛みなどの自覚症状がほとんどないことが一般的です。そのため、健康診断や骨密度検査を受けて初めて、骨の状態を知る方も少なくありません。
「痛みがないから大丈夫」と考えるのではなく、検査で骨密度の低下を指摘された場合には、結果の意味を確認し、必要に応じて医療機関へ相談することが大切です。
骨密度が低くなる原因には、加齢や女性ホルモンの変化、栄養状態、運動習慣など、さまざまな要因があります。また、病気や薬の影響によって骨量が減少する場合もあります。複数の要因が重なって骨密度が低下することもあるため、一つの原因だけに注目しないことが重要です。
骨量は成長期に増加し、一般的には若い成人期にピークを迎えます。その後、年齢を重ねるにつれて骨量は徐々に減少する傾向があります。
特に高齢になると、骨をつくる働きと壊す働きのバランスが変化し、骨密度が低下しやすくなります。加齢は誰にでも起こる変化ですが、骨密度の低下の程度には個人差があり、生活習慣や持病なども影響します。
女性では、閉経後に骨密度が低下しやすくなることが知られています。女性ホルモンの一つであるエストロゲンには、骨が過剰に壊されるのを抑える働きがありますが、閉経によって分泌量が減少すると、骨吸収が進みやすくなります。
そのため、閉経後の女性では、骨密度の変化に注意が必要です。ただし、骨粗しょう症は女性だけの病気ではありません。男性でも加齢や病気などによって骨密度が低下することがあります。
骨の健康を保つためには、カルシウムやビタミンD、たんぱく質などを適切に摂取することが大切です。カルシウムは骨の主な材料となり、ビタミンDは腸からのカルシウム吸収などに関係しています。
食事量が少ない方や、偏った食生活が続いている方では、骨の健康に必要な栄養素が不足している場合があります。また、ビタミンDは日光を浴びることによって皮膚でもつくられるため、屋外で過ごす機会が少ない生活も関係することがあります。
ただし、カルシウムを多く摂るだけで、低下した骨密度が必ず回復するわけではありません。栄養バランスや運動、必要に応じた治療を組み合わせて考えることが大切です。
骨には、歩行や運動などによって適度な負荷がかかることで、その強さを維持しようとする性質があります。身体を動かす機会が少ない状態が長く続くと、骨への刺激が減り、骨量の低下につながる場合があります。
特に、長期間の安静や寝たきりなどで骨に負荷がかからない状態では、骨密度が低下しやすくなります。一方で、骨密度が低い方が急に激しい運動を始めると、転倒や骨折につながるおそれもあるため、運動の種類や強度には注意が必要です。
骨密度の低下には、甲状腺や副甲状腺の病気、慢性腎臓病、関節リウマチなどの病気が関係することがあります。また、ステロイド薬(糖質コルチコイド)の長期使用などによって、骨粗しょう症のリスクが高まる場合もあります。
このように、加齢以外の病気や薬が原因となって骨が弱くなる状態は、続発性骨粗しょう症と呼ばれます。持病がある方や継続して薬を服用している方は、骨密度の結果と合わせて医師に伝えることが重要です。
骨密度が低下しやすい主な要因
これらは一般的なリスク要因であり、当てはまる項目があるからといって必ず骨粗しょう症になるわけではありません。
骨密度が低くなっても、多くの場合はすぐに痛みや違和感が現れるわけではありません。骨粗しょう症は自覚症状がないまま進行することもあり、骨折をきっかけに発見される場合があります。そのため、「痛みがないから骨は丈夫」とは限らないことを知っておくことが大切です。
骨密度の低下そのものが、直接痛みを引き起こすとは限りません。健康診断や骨密度検査で数値の低下を指摘されても、普段の生活では特に困っていないという方もいます。
一方で、骨が弱くなった状態では、転倒などによって骨折しやすくなる場合があります。骨折が起こると、痛みや動かしにくさなどの症状が現れることがあります。
骨粗しょう症によって起こりやすい骨折の一つが、背骨の椎体骨折です。骨が弱くなっていると、転倒などの明らかなきっかけがなくても、日常生活で加わる負荷によって背骨がつぶれるように骨折することがあります。
椎体骨折では背中や腰に痛みが現れる場合がありますが、痛みが目立たず、本人が骨折に気づいていないこともあります。複数の椎体骨折が起こると、身長が低くなったり、背中が丸くなったりすることがあります。
こんな変化はありませんか?
これらの変化がすべて骨粗しょう症によるものとは限りませんが、骨の状態を確認するきっかけになります。
骨粗しょう症が進むと、立った高さからの転倒など、比較的軽い外力で骨折する場合があります。特に注意したいのは、背骨、太ももの付け根、手首、上腕骨の付け根などの骨折です。
太ももの付け根の骨折は、歩行能力や日常生活の自立度に大きく影響することがあります。また、一度骨が弱くなったことによる骨折を経験した方は、その後も別の骨折を起こすリスクが高くなるため、再発予防が重要です。
骨密度の低下を指摘された段階で骨折リスクを確認し、必要な対策を始めることが、将来の骨折予防につながります。

骨密度検査を受けると、「YAM値」や「若年成人平均値との比較」といった項目が表示されることがあります。骨密度が低いと言われた場合には、まず検査結果にどのような数値が記載されているかを確認しましょう。
YAMとは「Young Adult Mean」の略で、日本語では若年成人平均値と呼ばれます。一般的には20〜44歳の健康な成人の平均骨密度を基準として、測定した骨密度が何%に相当するかを表します。
例えば、YAM値が75%の場合、若年成人の平均骨密度に対して75%に相当することを意味します。骨密度が25%低下した時期や速度を示すものではありません。
また、検査結果には同年代の平均値に対する割合が記載されることもありますが、同年代との比較とYAM値は別の指標です。数値を確認する際には、どちらの基準で表示されているかに注意しましょう。
日本で用いられてきた原発性骨粗しょう症の診断基準では、骨密度が若年成人平均値の何%に相当するかが重要な判断材料になります。
| YAM値 | 一般的な評価の目安 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 80%以上 | 骨密度が正常範囲と評価される目安 | 骨折歴やその他の骨折リスクも確認する |
| 70%超〜80%未満 | 骨量減少の範囲 | 骨折リスクや追加検査・治療の必要性を確認する |
| 70%以下 | 骨粗しょう症の診断基準に該当する骨密度の目安 | 骨折歴なども含めて診断と治療方針を相談する |
この表は、原発性骨粗しょう症の診断に用いられてきた骨密度の区分を簡略化したものです。実際の診断では、骨折歴、測定部位、骨折の原因、ほかの病気の有無なども確認します。また、診断基準と薬物治療を始める基準は必ずしも同じではありません。
骨密度が正常範囲に相当する場合でも、骨折リスクがまったくないわけではありません。骨折しやすさには、年齢、過去の骨折歴、転倒しやすさ、骨質なども関係します。
特に、過去に軽い外力で背骨や太ももの付け根を骨折したことがある場合には、骨密度の数値だけで判断せず、医療機関で評価を受けることが重要です。
骨密度の測定には、DXA法(デキサ法)、超音波を用いた検査など、いくつかの方法があります。DXA法は、腰椎や大腿骨近位部などの骨密度を評価する際に用いられる代表的な検査方法です。
一方、かかとの骨を超音波で調べる検査などは、骨の状態を把握するためのスクリーニングとして利用されることがあります。ただし、超音波検査の数値を、そのままDXA法による骨粗しょう症の診断基準に当てはめることはできません。
健康診断などで骨密度の低下を指摘された場合には、どの部位を、どの方法で測定した結果なのかを確認することが大切です。必要に応じて、医療機関で詳しい検査を受けることが検討されます。
検査結果を受け取ったら確認したい3つのこと
骨密度の数値だけで治療の必要性を判断せず、検査結果を持参して医師に相談しましょう。
骨密度が低いと指摘された場合、まず大切なのは、検査結果を確認して現在の骨折リスクを把握することです。骨密度の低下が軽度であれば生活習慣の見直しを中心に経過を確認する場合もありますが、骨粗しょう症と診断される場合や骨折リスクが高い場合には、薬物治療が必要になることもあります。
骨密度が低いと言われても、すぐに骨折するとは限りません。一方で、自覚症状がないまま骨が弱くなっている可能性もあるため、放置せず、必要な検査や対策につなげることが重要です。
健康診断や自治体の検診などで骨密度の低下を指摘された場合には、検査結果の用紙を確認しましょう。YAM値や測定部位、検査方法などが記載されていることがあります。
特に、かかとの超音波検査などで骨密度の低下を指摘された場合には、必要に応じてDXA法などによる詳しい評価が検討されます。検査方法によって数値の意味が異なるため、自己判断で骨粗しょう症と決めつけないことが大切です。
骨密度が低い場合には、整形外科などで骨折リスクについて相談することができます。診察では、骨密度の数値だけでなく、年齢、過去の骨折歴、転倒歴、家族歴、持病、服用している薬などを確認します。
例えば、過去に立った高さから転倒して手首や太ももの付け根を骨折したことがある場合には、骨が弱くなっている可能性があります。また、背中や腰の痛み、身長の低下などがある場合には、気づかないうちに背骨の骨折が起きていないかを確認することもあります。
受診時に伝えておきたいこと
検査結果やお薬手帳があれば、受診時に持参すると相談しやすくなります。
骨密度の低下を指摘された場合には、食事や運動、喫煙、飲酒などの生活習慣を見直すことも大切です。カルシウムやビタミンD、たんぱく質などを適切に摂取し、身体の状態に合った運動を継続することが、骨の健康維持につながります。
ただし、すでに骨粗しょう症が進行している場合には、生活習慣の改善だけで骨折リスクを十分に下げられないことがあります。医師から薬物治療を勧められた場合には、食事や運動と併せて治療を継続することが重要です。
骨折を予防するためには、骨密度だけでなく、転倒しにくい生活環境を整えることも重要です。特に高齢の方では、段差や滑りやすい床、暗い廊下などが転倒の原因になることがあります。
室内の足元を整理する、滑りにくい履物を選ぶ、夜間の移動時に照明をつけるといった工夫が役立ちます。また、筋力やバランス能力の低下がある場合には、身体の状態に合った運動を検討しましょう。
骨密度が低いと言われたときの基本的な対応
まず検査結果を確認し、必要に応じて医療機関で骨折リスクの評価を受けましょう。そのうえで、食事・運動・転倒予防などの生活習慣を見直し、治療が必要な場合には医師と相談して進めることが大切です。

骨密度の低下が確認された場合には、骨粗しょう症の有無や骨折リスクを評価し、必要に応じて治療を検討します。治療の目的は、単に骨密度の数値を上げることだけではなく、将来の骨折を防ぎ、日常生活をできるだけ維持することです。
骨粗しょう症が疑われる場合には、骨密度検査によって骨の状態を評価します。DXA法では、腰椎や大腿骨近位部などの骨密度を測定することができます。測定部位や検査方法は、年齢や身体の状態、医療機関の設備などによって異なります。
また、背中や腰の痛み、身長の低下などがある場合には、背骨の椎体骨折がないかを確認するために、レントゲン検査などが検討されることがあります。骨折が疑われる場合には、症状や検査結果に応じて追加の画像検査が必要になることもあります。
必要に応じて、血液検査によってカルシウムや腎機能、ビタミンDの状態などを確認することがあります。また、骨の形成や吸収の状態を調べる骨代謝マーカーが、治療方針の検討や治療効果の評価に用いられる場合もあります。
骨密度の低下には、ほかの病気が関係していることもあるため、診察や検査を通じて原因を確認することが大切です。すべての方に同じ検査が必要になるわけではありません。
骨粗しょう症と診断された場合や、骨折リスクが高いと判断された場合には、薬物治療が検討されます。骨粗しょう症の治療薬には、骨が壊されるのを抑える薬、骨をつくる働きを促す薬、骨の代謝に関係する薬などがあります。
| 治療薬の主な分類 | 働き・特徴 |
|---|---|
| 骨吸収抑制薬 | 骨が過剰に壊されるのを抑える薬。ビスホスホネート製剤やデノスマブなどがある |
| 骨形成促進薬 | 新しい骨をつくる働きを促す薬。テリパラチドやアバロパラチドなどがある |
| 骨形成促進・骨吸収抑制の両方に働く薬 | 骨形成を促す作用と骨吸収を抑える作用を持つ薬。ロモソズマブなどがある |
| その他の治療薬 | 活性型ビタミンD製剤や選択的エストロゲン受容体調節薬など、状態に応じて使用される薬がある |
使用する薬は、年齢、骨密度、骨折歴、腎機能、持病、骨折リスクなどを踏まえて選択されます。また、内服薬や注射薬など投与方法も異なり、薬によって注意すべき副作用や使用期間があります。
例えば、デノスマブなど一部の薬は、自己判断で中断すると骨折リスクが高まることがあるため、治療を変更・終了する際にも医師による計画的な管理が必要です。
骨粗しょう症の薬物治療は、YAM値だけで決まるわけではありません。骨粗しょう症と診断された方に加え、骨量減少の範囲であっても、過去の骨折歴や家族歴などから骨折リスクが高いと判断される場合には、薬物治療が検討されることがあります。
そのため、「YAM値が80%未満なら必ず薬が必要」「70%を超えていれば治療しなくてよい」といった判断は適切ではありません。骨密度の数値と骨折リスクを総合的に評価し、医師と治療方針を相談することが大切です。
骨粗しょう症の治療は、薬を使用すればすぐに終わるものではありません。骨折予防のためには、治療を継続しながら、骨密度の変化や新たな骨折の有無、薬の副作用などを定期的に確認することが重要です。
骨密度が改善した場合でも、自己判断で薬を中止すると骨折リスクが再び高まる可能性があります。治療期間や薬の変更については、医師と相談しながら進めましょう。
骨密度が低いと言われた場合、食事や運動などの生活習慣を見直すことは、骨の健康を維持するうえで大切です。ただし、生活習慣を改善すれば、必ず骨密度が正常値まで戻るわけではありません。年齢や骨密度の低下の程度、骨折歴などによっては、医療機関での治療と並行して取り組む必要があります。
カルシウムは骨の主な材料となる栄養素です。日々の食事で不足しないように、牛乳やヨーグルトなどの乳製品、小魚、豆腐などの大豆製品、小松菜などの野菜を組み合わせて摂取しましょう。
例えば、朝食にヨーグルトを加える、昼食や夕食に豆腐料理を取り入れるなど、普段の食事に無理なく組み込む方法があります。特定の食品だけに頼るのではなく、さまざまな食品から栄養を摂ることが大切です。
なお、カルシウムの必要量は年齢や性別などによって異なります。また、腎臓の病気などがある方では、食事やサプリメントの摂取について個別の配慮が必要になる場合があります。
骨の健康には、カルシウム以外の栄養素も関係しています。ビタミンDは腸からのカルシウム吸収を助け、ビタミンKは骨の形成に関わるたんぱく質の働きを支えます。また、たんぱく質は骨の構成成分であるとともに、転倒予防に重要な筋肉を維持するためにも必要です。
| 栄養素 | 主な働き | 含まれる食品の例 |
|---|---|---|
| カルシウム | 骨の主な材料になる | 牛乳、ヨーグルト、小魚、豆腐、小松菜 |
| ビタミンD | カルシウムの吸収などを助ける | 鮭、いわし、きのこ類 |
| ビタミンK | 骨の形成に関係する | 納豆、ほうれん草、小松菜 |
| たんぱく質 | 骨や筋肉の維持に関係する | 肉、魚、卵、大豆製品、乳製品 |
栄養素をサプリメントで補う場合には、過剰摂取にも注意が必要です。特に、持病がある方や薬を服用している方は、医師や薬剤師に相談しましょう。ワルファリンを服用している方では、ビタミンKの摂取量を急に大きく変えないことが重要です。
骨の健康を維持するためには、適度な運動も重要です。ウォーキングなどの体重がかかる運動や、筋力を維持するための運動は、骨や筋肉の健康を保つうえで役立ちます。
また、片脚立ちなどのバランス運動は、転倒予防につながる場合があります。ただし、転倒の危険がある方は、壁や手すりなどにつかまれる安全な環境で行うことが大切です。
すでに背骨の骨折がある方や骨折リスクが高い方では、強い衝撃が加わる運動や、背中を大きく丸める動作などが適さない場合があります。骨密度が低い方ほど、無理に運動量を増やすのではなく、身体の状態に合った運動を選ぶことが重要です。
ビタミンDは、食事から摂取するほか、日光を浴びることによって皮膚でもつくられます。屋外で過ごす機会が少ない方では、ビタミンDが不足する場合があります。
散歩や買い物などで適度に屋外へ出ることも一つの方法ですが、必要な日光の量は季節や時間帯、地域、肌の状態などによって異なります。日焼けや熱中症のリスクがあるため、長時間の日光浴を無理に行う必要はありません。
喫煙や過度の飲酒は、骨の健康に悪影響を及ぼす要因の一つです。骨折リスクを減らすためにも、喫煙している方は禁煙を検討し、飲酒量が多い方は見直すことが大切です。
また、極端な食事制限による体重減少や低栄養にも注意が必要です。骨だけでなく筋肉の維持も意識し、無理のない生活習慣を続けましょう。
今日から見直したい骨の健康習慣
すべてを一度に変える必要はありません。続けやすいことから取り組み、必要に応じて医師と相談しましょう。

骨密度が低くなる原因には、加齢や閉経に伴うホルモンの変化、栄養不足、運動不足、病気や薬の影響などがあります。骨密度が低下していても自覚症状がない場合が多いため、検査で指摘された段階から骨の状態を確認することが大切です。
骨密度の結果を見る際には、YAM値や測定方法を確認し、骨折歴や持病なども踏まえて評価する必要があります。骨密度が低いからといって必ず薬が必要になるわけではありませんが、骨折リスクが高い場合には、生活習慣の見直しに加えて薬物治療が検討されます。
食事や運動は骨の健康維持に役立ちますが、それだけで骨密度が必ず改善するとは限りません。将来の骨折を予防するためにも、「骨密度が低いと言われたけれど、どうすればいいかわからない」という方は、検査結果を持参して整形外科などの医療機関へ相談しましょう。
骨密度の低下や骨粗しょう症が気になる方へ
豊田市の小早川整形外科では、骨密度の低下や骨粗しょう症に関するご相談を受け付けています。健康診断などで骨密度が低いと指摘された方や、骨折リスクが気になる方は、お気軽にご相談ください。検査結果をお持ちの場合は、受診時にご持参ください。

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